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リーグ戦(武山スピリッツ 12−7 鴨居ドルフィンズ)

ここまで5勝3敗1分のリーグ戦ですが、この日は真夏なみのギラギラした日差しが照りつけるなか、鴨居ドルフィンズさんを迎えて10回戦目。


試合は、初回スピリッツの猛打爆発からはじまりました。


立ち上がりにあっさり先制点をあげ、さらにランナーを置いた場面。ここで4番のバットが火を吹きました。思い切り振りぬいた弾丸ライナーがぐんぐん伸びると、なんとレフトのフェンスを越えるホームラン!
これまでランニングホームランはありましたが、柵越えHRはチーム初。これで初回からベンチはお祭り騒ぎです。

このあとさらに満塁のチャンスを作ると、タイムリーツーベースで2点を追加。2回にも追加点をあげ6-1でリードです。

と、ここで心の隅にそこはかとない楽勝ムードを感じた大人は、私だけではなかったハズ。
しかし、そうは問屋が卸さない、というこの世の常を改めて感じさせられたのは、ここからです。


迎えた3回。ノーアウト2、3塁という、一気に畳みかけて試合を決めたいチャンスが訪れます。
しかしこの直後、試合の流れを変える大きなプレーが飛び出しました。

初球スクイズが小フライになると、それぞれのランナーが帰塁できず、まさかのトリプルプレーを喫してしまったのです!
一瞬でチャンスを失い、なんとなくイヤ〜な雰囲気が流れはじめます。

その裏に地味に1点を返され6−3の3点差に詰め寄られると、イヤな流れそのままに次のスピリッツの攻撃はあっさり三者凡退で終了。すると直後に2点を返され、ついに1点差。。
次の回2点を入れて突き放したかと思うと、すかさず2点を返され1点差のまま最終回に突入。
完全に相手チームの流れ。1点リードしているにもかかわらず、見ている大人の心に余裕はありません。
しかし、子供たちはしっかり集中していました。

最終回、つないで満塁のチャンスを作ると、ここで最近代打の神と化しているYくんが、しぶとい内野安打気味のタイムリーでランナーを1人還すと、さらに隙を逃さないナイスな走塁でもう1人がホームイン! 流れを引き寄せると、このあとツーベースが飛び出し、結果これがダメ押しに。痺れる展開の試合をなんとか制しました。


初回の5点リードで「今日は勝ったかも」、1点差に追い上げられて「もう負けそう」。。
よく試合中に、大人が子供たちに「気持ちで負けるな!強気!」という言葉をかけることがありますが、実は弱気になっているのは、大人のほうなのかもしれないですね。
これからは、お父さん、お母さんも常に強気で応援します!

と、大人もなにかと学びが多い少年野球です。

角掛監督の談話:
「試合に関しては、よく打ったけど、走塁、スクイズ、エンドラン、球際といった細かいプレーは夏に向けての課題ですね。子供たちには、これから夏に向けて自分の弱点を認識して、その克服に取り組んでいこうと話しました。あと、暑くなってくるこれからの季節、よく食べてよく寝て体調管理をしっかり、という話をしました」

ホームランを打ったSくんの談話:
「ちょー気持ちよかったです! エンタイトルかと思って1塁まで全力で走ったら、審判が手を回してるのを見てホームランだ!とわかりました。記念にボールをもらったので、飾っておきます」