· 

ジュニア戦1回戦(4年生以下)vs 鷹取トップス

夏休み最後の週末、4年生以下のジュニア大会が開幕しました。

武山スピリッツのジュニアチームにとって夏の大会(横須賀市少年野球大会)に続き2度目の公式戦になります。

5,6年生のチーム相手に果敢に挑んだ夏の大会の経験を活かして、ジュニア戦ではどんな戦いを見せてくれるか楽しみです。


初戦の対戦相手は鷹取トップスさん。

4年生以下の多くの選手が普段から公式戦に出場しているチームだけあってグランドでの表情に落ち着きが感じられます。

一方、我らが武山スピリッツは緊張気味(^^;)

しかし攻撃に硬さが見られたものの、守りでは先発Kくんの好投が光り、3者連続三振で上々の滑り出しを見せました。


均衡が破れたのは2回。下位打線の連打でスピリッツが2点先制!その裏もしっかり無失点に抑えて2回終わって2-0。

続く3回表のスピリッツの攻撃が無得点に終わると、迎えた裏の相手の攻撃。2アウトから連続四球で満塁のピンチを迎えると、センター前に運ばれて2点を返され、ゲームは振り出しに。

しかしスピリッツもすぐさま反撃。直後の4回表の攻撃、デットボールで出塁したRくんが盗塁&犠打で3塁まで進塁し、相手ピッチャーの暴投で一気にホームへ生還!追いついた相手を3-2とまた引き離します。


初回こそ硬さが見えたスピリッツでしたが、回を重ねるごとにいいプレーが飛び出しました。

センターに抜けたヒット性の打球を1塁でアウトにする「センターゴロ」や、フォアボールの際に相手のミスを突き一気に2塁を奪う「フォアボールツーベース」など攻めの好プレーが会場を沸かせました。

そして1点リードで迎えた最終回の5回、ゲームが大きく動きます。

相手の守備が乱れだし、フォアボールやエラーでランナーをためると一気に流れを呼び込みます。この回一挙4得点!

7-2と最後の守りを前にダメ押しの追加点で相手を大きく引き離します。

これで勝負は決まったかという雰囲気がグランドに流れます。しかし・・・

何が起きるかわからないのが勝負の世界。

最後の守りに入り、それまで好投してきたピッチャーKくんが乱れ始めます。

相手はすかさず足を絡めてかき回してきます。動揺が広がるナインたち。

息を吹き返した相手はどんどん勢いづいていきます。スピリッツの守りに焦りが見られます。

一度相手に傾いた流れはそう簡単に断ち切ることができません。

失点を重ね、気が付けば7-7の同点、ランナー3塁サヨナラのピンチ。あと一本の安打もエラーも許されない絶体絶命の場面。

祈る思いで見つめるチームメイトや父母たち。

最後の打者のバットが空を切り、辛くも引き分けで最終回を終了しました。

胸をなでおろしたのも束の間、新たな緊張感がチームに押し寄せます。

というのも、公式大会は勝敗を決めるために引き分けの際は抽選で決着をつけるのです。

抽選の方法は「0」と「1」のカードが入った袋から9人が1枚ずつカード引き、「0」のカードをより多く引き当てたチームが勝ちとなります。

緊張の表情の選手たち。父母たちはハラハラドキドキで落ち着きません。

カードを引いた選手は数字を相手に見せないように後ろに隠して持っておきます。が、後ろで見ている父母たちには丸見えです(笑)

「1が多いんじゃない?」と父母たちの間でため息がこぼれます。カードが見えない子もいるため、祈る思いで行方を見守ります。

全員カードを取り終え、「0を引いた人?」という審判の問いかけに、一斉にカードを確認する選手たち。

なんと!スピリッツは5人「0」を引き当てていました!

抽選の結果、5-4でギリギリの勝利!!

歓声が上がるスピリッツサイド。

劇的な幕引きとなったジュニア戦の初戦。

スピリッツのジュニアチームにとって嬉しい公式戦初勝利となりました!

薄氷の勝利でしたが、もう一戦戦うチャンスをいただいたことに感謝し、鷹取トップスさんの分まで全力を尽くして、2回戦のイーグル戦も良い試合を見せてほしいと思います!